少し久しぶりの投稿になりました。
台風の影響で仕事が俄かに忙しくなり、やることや考えることが多く、他のことは一切意識の外。そんな状況でした。ここ1ヶ月ほどの怒涛の忙しさは一応落ち着きまして、通常通り休みも取れるようになりましたが、対応しなければならない問題は現在進行形で続いており、来年度いっぱいまでは気が抜けなさそうです。私生活でも自家用車が水害でエラいことになりそれなりに凹んでおりましたが、当面の方針が決まったことと、元々の担当事業が先月で一つ終了したこともあり、少しホッとしています。
労働に伴う人間関係や問題解決の難しさ、忙しさに対する時間の足りなさなどの問題にはしょっちゅう頭を悩まされますが、仕事内容自体は好きでやっているので、これは結構幸せなことなのだろうなと最近思います。やりたくも好きでもない仕事に振り回されることほど辛いものはないが、世の中そんなことの方が多いものですので…現状は振り回されつつ、元気にやっております。
近況報告が長くなってしまいました。本題に入ります。
今後のインターネット上での活動場所をどうしよう。今創作者が直面している問題はこれじゃないでしょうか。
…というのは私が勝手に思っているだけなのですが、最近の流れを見ていると、創作者のインターネット拠点のあり方は大きな転換期に面していると思います。自身の個人サイト運用開始のきっかけは過去の投稿で触れているのですが、なぜ「今」個人サイトなのかは、前述のきっかけと、この問題にぶち当たったからというか、問題の答えの一つでもあるというか。
まず、現在の創作者インターネット拠点のトップに君臨しているのはSNS、特にX(旧Twitter)であるように感じます。自身の創作物に対して好意的な反応がリアルタイムで数字で表れる点、コメントも届きやすい環境であること、そして何より、作品発表として利用できると同時に、情報収集や他者との交流、自身の何気ない発言が出来るところがこのSNSの唯一無二の強みではないでしょうか。
この情報収集や交流が出来るところは現代においてかなり重要で、様々な繋がりを得ることが出来、趣味であっても仕事であっても活動の幅を広げることが可能なんだと思います。そして、現代ではそういった場があること、そういった場で活動していることが前提であるというところまで来てしまっている。
SNSが普及する以前は、個人サイトやブログ、作品投稿サイトが主流だったと思います。個人や身内同士、同じ趣味を持つ者たちの狭いコミュニティでしたが、昔は今ほど広くオタク趣味等を含むサブカルチャーは浸透していませんでしたので、逆に棲み分けという面で優れていたと思います。
しかし、そういった趣味もライトに受け入れられるようになり、発表の場を選ばなくなってきた。今までは元々対象のものに興味のある人しか辿り着けず、さらに辿り着ける人も限られていたであろう状況から、簡単に仲間と繋がれ、更に広い層に興味を持って貰いやすくなりました。
また、作品だけではなく、投稿で自分のことも簡単に発信することが出来る。これは「簡単に」というのがミソで、気軽に他愛もないことを発言し感情の発散が即時に出来ることや、投稿から感じる生活感や人となりが発信者への親しみやすさを底上げし、共感や楽しみを多く得られることで充足感をも得られるのでしょう。
そして閉じたインターネット拠点に比べ、拡散性の良さから宣伝もしやすい。ひとことも発言をせず、ひたすらに淡々と作品を公開し続けるタイプの方もいますが、宣伝文を打たなくても作品さえ上げていればそれだけである種の宣伝になりますので、これらの仕組みが現代人には大層ハマったのだろうなと感じます。
かく言う私もXを活用している一人です。やはり作品に反応がくると嬉しいものですし、気が向いたときに様々な投稿を見るのも楽しいです。
が、現在そのX一強の状況が揺らぎつつある…
端的に言えば、Twitter社の代表が変わり、TwitterがXになったのをきっかけに大幅に仕様が変更され、創作者のみならず多くの利用者にとっても利用しにくい仕様となってしまいました。
詳しいことは長くなりそうなのと、仕様は本当にコロコロと変わる(かと思えば元に戻ったり、そもそも告知なしにいきなり変わったりと私があまり把握しきれていない)のでここでは割愛しますが、少なくともTwitterであった頃のように利用出来ていないこと、そしていつ自由に利用出来なくなるか分からない状況であるということです。
このことに加え、AIイラストの普及やそれに関するイラスト投稿サイトの規約の限界など複合的な問題から、個人サイトへの回帰が話題になったわけですね。
私は仮に何らかの理由でXやイラスト投稿サイトも利用出来なくなればこの個人サイトで充分だと感じています。Xは作品公開が手軽で見て貰いやすいのでメインで使っておりますが、特に固執している訳ではないので…いきなり放り出されて途方にくれるよりは、先にセーフハウスを整えておこうということで、さっさとここを作りました。
そういう方も割といると思いますし、個人サイトだけの面白さ、やりやすさもあると思いますので、特に昔運営していた方は回帰する方も多いのではないでしょうか。
しかし、個人的にはSNSに代わり個人サイト一強になることはないのではないかと思います。やはり大多数の人がSNSの交流に慣れてしまった今、それが無くなる喪失感に耐えられる人は多くないのではないでしょうか。だからこそ代替サービスのようなものも色々と制作されているのだと思います。
また、特に創作関係でお仕事をされている方は、企業が広報や情報収集でSNSを使うのが当たり前で、特にX利用者の母数はまだまだ多いですから、そうそう状況が変わることはないでしょう。
ただし上記のように現在も状況は絶えず変わっていますので、はっきりと予測はつかないところではあります。どうなるのか、少し怖くもあり、興味深くもあります。皆さんはどう思われますか。
余談なのですが、サイトを見ていただいた方からWavebox(匿名リアクションサービス)に感想をいただくことがあり、とても嬉しいです。全て読んでおります。ありがとうございます。
ただ、WaveboxをリンクしているのがXのため(サイトのContactからも飛んで利用出来るのですが)、サイト自体にもコメントや感想送信ツールを設置した方が良いのでしょうか。少し検討してみたいと思います。読んでいただきありがとうございました。