創作はマジカルバナナ

 私も一次創作の幅というか、キャラクターデザインの幅を広げたくて今はインプットもアウトプットも色々試しているところなのですが、最近(と言ってももう一ヶ月ほど前ですが…)新しく一次創作キャラを何人か作ったので、今回はその過程で思ったことなどを書いておこうかなと。わざわざ投稿することか?と思いつつ、絵は主に二次創作メインなので色々考えながらキャラを作るのが新鮮で、過程をまとめておきたいな〜と思い。以下つらつらと書き綴っていきます。
 まずキャラを作るにあたって、どういうキャラを作ろうかというところだと思うのですが、ここが一番難しかったです。なんと一番初めというか、大前提のところでつまづいてしまいました。自分でも驚き。服飾などのビジュアルデザインでつまづくと思ったのですが、それ以前の問題でした。
 他の方ってどうやってキャラを作ろうと思うんだろう?どんなキャラを作ろうと思うんだろう?何かモチーフを見つける?そもそもその見つけ方って?…などと悶々と考えていたのですが、そこで思いました。もしかして、逆なんじゃないか?と。普通は何でもいいから創作キャラを作りたいので元となるモチーフを探すのではなく、何かきっかけとなるものを見聞きしてインスピレーションを得たり、そこからそれに沿った創作キャラ(物)を作りたい!となるのでは?人によって思考回路は様々だと思いますが、多分後者の方が多いのではないでしょうか。多分……
 ということを思ったのですが、とにかく無から有を作るのは無理だ!とりあえず好きなものや身近なものをモチーフとしてピックアップして、そこからイメージ要素を抽出し、キャラ要素へ変換していけば良いのでは?となりました。なんと雑な。でもこれが結構やりやすかったです。モチーフから連想ゲームみたいに広げていくと、意外といい感じに色々出てくるのでそれをキャラの外見要素に落とし込んでいく、といった感じでした。そこでまた気づきました。これ、マジカルバナナだ。皆さんお馴染み(と思ってるのですがご当地ゲームだったりするのでしょうか?)のレクリエーションゲームの一種で、「マジカルバナナ」から始まり、「バナナと言ったら黄色」、「黄色と言ったら声(黄色い歓声など)」と言葉のイメージを連鎖的に挙げていくという、正に前述した連想ゲームですね。やっていることはまんまこれじゃん、と思いました。でも良い発見だったと思います。本当に大したことでもないんですけど、個人的に感動がすごかったです。創作はマジカルバナナ!
 そんなこんなでキャラを三人作りました。結構気に入っています。これなら前回の投稿でも書いた、キャラの要素の盛り方の悩みにも上手く対応出来るかもしれません。キャラは一次創作のページに載せてあるのですが、自分のオリジナルキャラが増えて並んでいるのを見るのは思ったより嬉しいものですね。他にも何人か作りたいな。
 あと余談ですが、新しく作ったキャラの他に、学生時代に使っていたPCからサルベージしてきた、昔作った一次創作キャラの絵を描き直したものも載せました。縁あって非商業WEBブラウザゲームに参加した際に作成したキャラです。描き直すときに気になった細かいところを変更しているので、当時のデザイン全くそのままではない(大部分は同じです、9割くらい)のですが、PCで絵を管理していたファイルを発見したときはなんだか懐かしく嬉しい気持ちになりましたね…
 ゲーム自体は私以外にも沢山の有志の方が参加されていたのですが、そういった機会は初めてだったので、すごくドキドキしたのを覚えています。当時はホームページで参加するキャラを一覧で見られたのですが(今現在はサービスが終了してしまい、ホームページも見られなくなっています。)、沢山の個性的なキャラを見られて、自分もいいキャラを作りたい!と思ったのもあるのか、時間をおいて見返したらこの頃のデザイン結構いいなあと自分で思ってしまいました。なんだかんだで7年ほど前です。当時も描くのは二次創作メインではあったので、上の方で色々考えてキャラを作るのが新鮮と書いたのですが、楽しくキャラを作る経験は既に出来ていたんだなあと振り返ることができ、感慨深かったですね。
 今回はほぼ一次創作キャラ語りになってしまいました。ちょっと恥ずかしい。でも楽しい。こういうのを長々と書けてホームページは本当にとてもいいですね。

 以下は作った一次創作キャラについての覚え書きです。個人的にキャラ作成の思考過程をどこかに書き留めておきたいだけなので、読まなくて全然大丈夫です。
・香焼(こうたき)キリ
 三人の中で一番初めに作りました。前述の創作方法を実行するにあたりとっかかりみたいな存在であったため、モチーフはパッと思い付いたコーヒーにしました。好物なもので…
 全体的にコーヒーっぽい落ち着いた色味にしつつ、コーヒーの木の実の赤色を差し色に入れました。他の二人にも言えるのですが、個人的に擬人化ではなく、キャラ構成のためにデザインイメージ元としているだけなので、パッと見でモチーフが分かる感じにはしたくないというところがあり、直接的な記号はなるべく入れすぎないことを意識しました。
 名前はつけた方が愛着が湧くかなと思いつけました。苗字はコーヒーを淹れるときのアロマ効果から。因みに実在する苗字で、私が知っている中で一番雅でかっこいい苗字だと思います。キリはキリマンジャロのキリです。
・氷室 苺(ひむろ いちご)
 ストロベリーアイス、つまり苺のアイスクリーム……ではなく、そういう名前のバラがモチーフです。実家で母がバラを育てているので、バラは結構身近な存在でした。このバラは実家にはありませんでしたが(つるバラは生育が難しいらしいです。)、可愛らしい名前に負けないくらい可愛らしい色の花なんですよ。
 髪色・髪型(ヘアアレンジ)は花の色とバラの形に影響を受けています。名前もそのまま直球に。その他グラデーションにメッシュの髪、オーロラ透明素材の服など流行りっぽい?要素を多めに入れてみました。あと、大柄な人が好んで可愛い格好をしているのと、可愛い格好をしている人が武器を持っているのが好きなので複合させました。このあたりは綺麗だけど棘持ちというバラの特性からも連想した記憶があります。細身の身体にゴツめの武器もロマンですが、今回は「ゴツい武器を振るうので身体がしっかりしている」方にしてみたくてそんな感じにしました。満足です。
・北斗(ほくと) めぐ
 モチーフは薄荷。ミント系の香りと風味、大好きです。
 髪色は薄荷の花の色から。目の色はそのまま薄荷色イメージです。ミント系の清涼感や爽やかな香りを意識しつつ、内包するクセの強さや刺激感を表現したくて清楚っぽい色や格好ながら、ギザギザの歯や沢山のピアス、髪のハネや襟にツンツンとしたシルエットなどのギャップ要素を入れてみました。
 苗字は和種薄荷の品種「ほくと」から、名前は薄荷の別名「メグサ(目草)」からとりました。連想を広げるために色々調べていたら品種改良などの歴史を知れて個人的に興味深かったです。